現在M・Tコンサルティングの講師(育成枠)として、研修のオブザーバーやサポート業務をされている日比野さんにお話を伺いました。客観的な視点から見たM・Tコンサルティング講師陣の働きぶり、そして実践を重視した研修の特色などをインタビューでお送りします。
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M・Tコンサルティングとの出会い
M・Tコンサルティングとの出会いや経緯について教えてください
大学での学びから広告業界に興味を持ち、求人広告を扱う企業の営業職に就職しました。そこから約20年間、主に中途採用の分野で様々な経験を積み、仕事にやりがいを感じていましたが、その一方で「新しい世界に挑戦してキャリアの幅を広げてみたい」という想いもありました。
その頃の仕事で特に印象的だったのが、ある中小企業を担当したことです。典型的なトップダウンの組織で、オーナーから管理職、そして社員へと、ミッションと共に圧力も伝わっていくような会社。その影響か非常に離職率が高く、社員が入社しても次々と辞めていくという、まさに「危機的状況」にありました。
私は求人広告担当の立場から、何とかこの会社の負のスパイラルを止めることができないかと人事の方と話し合い、以前取得していたキャリアコンサルタントの資格を活かして部長クラス向けの研修を実施しました。すると徐々に効果が現れて、組織の考え方も改善していきました。
その後、私自身もその広告会社を離れることになりましたが、そのときに体験した「研修を通じて人が変わる瞬間を目の当たりにする」という経験が忘れられませんでした。
研修というのは単にスキルを教えるだけではなく、組織の文化や風土を変える力があるということに大きな魅力を感じ、研修に根ざした組織改革に自分が携わってみたいという気持ちが芽生えるようになっていきました。
そのような中、コロナ禍もあってオンラインで講師養成講座を受ける機会が増え、ある講座で知り合った方から「本気で研修講師を目指すなら」と、紹介されたのがM・Tコンサルティングです。
代表の水谷と実際に会ってみた印象はいかがでしたか?
初めて会ったときの印象は優しく穏やかな方だなぁと。ですが、実務面のスピードや決断の速さには驚きました。以前M・Tコンサルティングのホームページを見たときに、ほかの講師から「スーパーコンピューター」と評されていたのですが、実際に会ってみて、まさにその言葉がピッタリだと感じました。何か相談をしたときは、私が言ったことに対して丁寧に、そして的確に深掘りをして、本質的な課題をズバッと指摘してくれる。本当にコンピューターのような思考力を持った方だと思います。
携わっている業務と現在の課題について
現在のM・Tコンサルティングでの業務や、自身の課題について教えてください
まだまだメイン講師として登壇するレベルには達していないので、現在は先輩講師の現場にオブザーバーとして参加させていただき、研修の進行や受講生とのコミュニケーションのとり方など、現場の雰囲気を直接肌で感じながら学んでいます。
特にコーチング研修においては受講生の相手役を務め、講師の方に対して講義後のフィードバックも担当しています。フィードバックを通じて、多少ではありますが講師陣のサポートができていると感じることもあり、充実しています。
現場において客観的な視点で研修のサポートをすることは、自分自身がこれから講師としてどのように成長していくべきか考える良い機会になっていますね。即興性の高いリアルなテクニックを学ぶことで「生きた研修」を体感し、受講生に対して自信を持って教えられるようになりたいと考えています。
M・Tコンサルティングの研修について印象に残っていること
オブザーバーとして参加し、印象に残っていることはありますか?
印象に残っているのは、講師の皆さんが受講生とのやりとりの中で「いかに彼らの心に刺さる具体例を出すか」ということに毎回ものすごく腐心しているということです。もちろん、そのためには自身の経験談だけでなく、製造なら製造、接客なら接客と、その業界に合わせた最新の事例をタイムリーに提供することが必要不可欠になる。M・Tコンサルティングの講師陣を見ていると、そのあたりの準備に余念がなく、どの業界においてもしっかり「刺さる研修」をしていると感じます。
ご自身が講師として成長する過程で、現在はどのような課題がありますか?
やはり、インプットの重要性を痛感しています。先に述べたような「刺さる研修」を目指すには、受講生に知識や経験を伝えるための共感性の高いソース、つまり精度の高いインプットが必要ですが、自分にはその引き出しが少ないと感じます。
また、闇雲にインプットだけしても、アウトプットの方法がズレていたらせっかくの努力が台無しになってしまいます。M・Tコンサルティングが実施している研修の一つひとつを見ていると、インプットとアウトプットのバランスが非常に良く、伝えたいこと、学んでほしいことが受講者にしっかり的確に届き、刺さっていると思います。
M・Tコンサルティングの研修の特長や強みについて
M・Tコンサルティングの研修の特長や強みについて教えてください
私が考えるM・Tコンサルティングの研修の特長は、大きく2つあります。
まずひとつ目は、研修の中にトレーニングの時間を十分に確保している点です。受講生が自ら学んだことを実践し、それに対して講師がフィードバックする時間がしっかり設けられています。
M・Tコンサルティングの研修は単なる知識の伝達ではなく、受講生が実際に体験し、学んだことを自らの業務に活かすことにこだわった設計です。そのため、受講生にとって非常に実践的であり、成果に繋がりやすい研修になっています。これは生きた研修を重視するM・Tコンサルティングならではだと思いますし、受講生にとっても非常に価値のある体験になっていると思います。
2つ目の特長は、M・Tコンサルティングの講師陣が、ひとつの研修の質を高めるために何ができるかを常に考え、行動しているということです。また、代表の水谷さんが全体をフォローしながら常に見守っていることで、各講師も自信を持って一貫性のある研修ができていると思います。
目指す講師像について
日比野さんが目指す講師像について教えてください
私が目指すのは、単なる「知識やノウハウの伝達者」ではなく「受講生が自ら変わるきっかけを与えられる講師」になること。
これまで、求人広告の業界で長くキャリアを積んできましたが、その中で感じたのは、仕事を「やらされている」と考える社員がとても多いということでした。そのような社員を抱えている企業に対し、研修を通じて社員が「仕事を自らデザインする」というマインドに変わり、組織全体が良い方向に向かう姿を見たときに「これこそが私が目指すべき道だ」と強く感じました。私は講師として、受講生が自らの仕事に対してやりがいを感じ、自己成長を実感できるような研修を提供したいと考えています。
今後のキャリア展望、達成したいこと
今後のキャリア展望や、達成したいことについて教えてください
これからM・Tコンサルティングと関わっていくにあたって、まず自分自身が常に学び続けることが必要だと感じています。
将来的には研修の現場に立ち、受講生に対して「この人の言葉に耳を傾けたい」と思ってもらえるような講師になりたいですね。目指す講師像に近づくためには、まだまだ多くの課題がありますが、1歩ずつ成長していきたいと思っています。
代表 水谷からのコメント
相手に対していつも思慮深く、選択する言葉に温かみがある日比野さん。私の心強いパートナーです。電話の出方や話し方からも、ホスピタリティマインドを強く感じます。彼女と話すと何だか温かい気持ちになり「ホッとする人」という言葉がピッタリきます。
誠実さと素直さは誰にも負けません。オブザーブできる期間は今しかありませんので、弊社講師の優れたところをどんどん吸収して、人の記憶に残る講師になってほしいと思います。
そして、末永く一緒にいい仕事をできれば私も嬉しいです。